psipsinaのパンをお待ちいただく皆様へ
閉店のお知らせ後、全国からたくさんの通販のご注文をいただいております。
本当にありがとうございます。
一件一件、そのご注文の奥にあるお気持ちを想いながら、受け取らせていただいています。
実は今、想像を遥かに超える数のご注文が届いており、
お届けまでにかなりの時間がかかりそうなことは、すでにSNSで日々の投稿でもお知らせしておりますが――
すべてを焼き終えるのに“年単位”のお時間をいただいいております。
【発送の目安】
- 既にご予約の方:順次発送いたしますが、春のご予約のお客様もお届けまで約1年はお時間をいただく見込みです。
- これからご予約の方:1年以上の待ち時間となります。
本当は、ここでいったんカートを閉じることも考えました。
けれど、
「お店には行けないけれど、どうしてもpsipsinaのパンをもう一度」
そんなふうに、注文の際にひとことメッセージを送ってくださる、多くの方々の想いを思うと――
その扉を閉じることができません。
psipsinaのパンは、大量生産ではなく、
できる限りの手と心と時間をかけて、丁寧に焼いています。
そのため、「できるだけ早く届いてほしい」というご希望には、どうしてもお応えできない状況です。
すでにご注文いただいた方の中で、
“さすがにそこまでは待てないかも…”という方がいらっしゃいましたら、
今からでもキャンセルをお受けいたします。
ご希望の方は、ホームページのお問合せフォームからご連絡ください
また、引っ越しなどで住所が変更される方は、同じくお問い合わせフォームからご連絡いただけましたら、引越し後の住所へ発送させていただきます。
発送のお客様へは、発送前にメールで発送先にお変わりがないか確認いたします。
店舗受け取りご希望の方は準備ができ次第、受取日を相談のうえ店舗での受取対応をいたします。
その他、受取り希望だったが引っ越したなど、個別の事情もご相談ください。
__そして、これからご注文をお考えの方へ。
大変心苦しいお願いにはなりますが――
“何年でも待てます”というお気持ちの方だけ、
ご注文をお願いいたします。
本当に勝手ながらも、心からの願いとして――
これからは、わたし自身のリズムで、もっともっと丁寧にパンを焼かせていただけたらと思っています。
これまで、
psipsinaのパンを届けるために、眠る時間を削り、
パンを焼くこと以外のほとんどを手放して、psipsinaを続けてきました。
店舗営業をしていると、いろいろな部分で、特に時間的なところに制限があります。
そんな中では、どうしても急いでパンを焼くことが避けられない状況も出てきてしまいます。
本当はもっとこうしたんだけど…
これをこうしたらもっと美味しくなるに違いないのに…
そう思いながらも、お待たせしているお客様のことを考えると、やはり限界があります。
けれど、ふと気がつきました。
ゆっくりと、静かな心で、からだと心に無理のないリズムでパンを焼くこと。
それが、パンにとっても、わたしにとっても、最も幸せなあり方なのではないかと。
そしてその先には、さらに深くやさしい、今までにはないような味わいが生まれるような気がするのです。
そんな暮らしの中から生まれたパンを、
これからは、そっと、お客さまのもとへ届けていきたい。
お待ちいただける皆さまには、閉店後、心を込めて、大切にパンを焼き、丁寧に発送させていただきます。
この想いをご理解いただけましたら、
心からありがたく、うれしく思います。
どうか、これからも――
psipsinaを、そっと見守っていただけますように…
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〚次の章へ〛psipsinaから たいせつなお知らせ

もともと、わたしはアートを
パンという形で表現したくて
2014年に、psipsinaをはじめました
パン以外にも、季節を映すオリジナルのラッピングペーパーを作ったり、
ひとつひとつのパンに物語を込めたり…
小さなお店の中で、ささやかな“作品”を生み出してきたつもりです
けれどパン屋の仕事は、本当に息つく間もないほど忙しくて…
わたしの中にある“表現したい気持ち”を
ゆっくりと育てる時間が、どうしても足りませんでした
アート活動を続けようとするたび、
ほんの少しの睡眠時間を削るしかなくて――
そんな日々が、少しずつ
わたしの心と身体に、小さな疲れを残していきました
psipsinaは、この春をもって
静かに幕を閉じることにしました
街という喧騒をはなれて、
すこしだけ、深呼吸がしたくなったのです
これからは、もう少しやさしい時間の中で
新しい章を、創作活動とともに…
静かに紡いでいけたらと思っています
季節のパンや、セムラ、シュトレン…
必要な時に、必要な人へ
そっとお届けする小さな魔法は、
これからも、ひっそりと続いていくかもしれません
新しい章は、もう少し静かな世界で――
これからも、どうぞ遠くから、そっと見守っていてくださいね
10年間の感謝を込めて
psipsina
猫の額ほどの小さなパン屋psipsina
黒猫の看板が目印の湘南地方唯一のハードパン専門店です。 パン屋激戦区と言われるほど神奈川県茅ヶ崎市。 そんな茅ヶ崎の閑静な住宅地に、日本一小さなパン屋と言われるほど目立たない佇まいのそれは、見つける気にならないと見つからないくらいひっそりと佇んでいます。



psipsinaのパン
食べてみたくなるパン。食べてみるまで、どんなパンなのか想像できないパン。他ではちょっとお目にかかれないパン。そして、食べ終わってしまったことを残念に感じるようなパン。psipsinaは、そんなパンに対してのワクワク感を感じていただけるようなパン作りを日々目指しています。しみじみ噛み締めると、じんわりと広がる芳香、そのあとについてくる豊かな味わいは、psipsinaの色々なこだわりが紡いでいます。
素材

psipsinaのパンには、具材入りのパンに入ってるもの以外、一切の副材料は使いません。基本、粉と塩と水と酵母だけ。賞味期限を無理やり伸ばしたり、不自然なくらい柔らかく瑞々しくさせたり、鼻につくほど強い香りをつけたりといったことはしない。 ただ、麦の焼けた香ばしさ、スパイスの芳香、それらを心地よく変化させる酵母のチカラといった、安心して召し上がっていただけるような、自然から頂いたリーン(簡素)な素材を使って、手と時間だけはたっぷりとかけて生地を作ります。そしてドライフルーツ、チーズやスパイスなどの具材を入れる時は、惜しまずにたっぷりと。手が届かないような高級な素材は使っていませんが、ご家庭でも安心して使えるシンプルで素朴な素材をふんだんに使い、それらをプロの手仕事・技術を使って丁寧に作り上げています。
ルヴァンと製法

多くのベーカリーは発酵にいわゆるイーストや、購入した自然酵母などを使っています。もちろん購入できる酵母類も素晴らしい素材です。イーストは安定した発酵力と癖のない軽い味や食感を、市販の自然酵母は安定した味や品質を提供してくれます。でもpsipsinaでは味や食感の決め手になるルヴァン(自然発酵酵母)やライ麦由来の自家製サワー種を自家製で起こして使っています。それらの自家製酵母こそが、味わって頂いたときに感じていただける「psipsinaのパンらしさ」の決め手だと信じているから。酵母を起こしてパンを焼くということは、他のお店では味わえない唯一無二の味を提供できると感じています。そんなささやかなこだわりのルヴァンや、日本ではまだあまり知られていない、古い時代の珍しい製法、超時間低温熟成などを使って、じっくりと美味しさを引き出しているので(中には焼き上げるまでに7日間かけるパンも)、粉と塩と水だけで、油脂や糖を添加しなくても、芳醇な香りと深い味わいに仕上がっています。粉と塩と水だけなのに、かける時間や製法、素材の種類、それらの配合が変わることによって、風味も味わいも香りも歯応えも全てが変わってきます。全てに感じる素材のチカラをぜひ味わってみて下さい。
焼き
psipsinaのパンは基本『Bien cuit』(色濃く仕上げた良く焼き)。しっかりと焼き上げられたパンの表皮は、パンの中に含まれた水分と旨味、香りを閉じ込め、美味しさを長く保ちます。見慣れた薄いきつね色のパンとは違って、色濃く焼き上げられたパンに、手強そうな印象を受けられる方もいらっしゃると思いますが、油脂や糖の入らないパンのしっかりと焼き上げられた表皮からは、甘く芳しい芳香を放ちます。これは「Bien cuit」焦げる一歩手前まで焼き上げられたパンにしか醸し出せないものなのです。psipsinaのパンは、成形や仕上がりの形と色に、無駄のない美しさを追求しています。それは、美味しいと感じるときのパンは、形も色も美しく仕上がっているから。とは言っても、ハードパンなので華やかさはありません。いうなれば質実剛健。飾り気は無いけれど、ひとつひとつ手をかけた丁寧な作業から生まれる、真面目でしっかりとした美味しさに裏付けされた、地味だけど確かなこだわりです。
自家製酵母とハードパン

ハードパン
ハードパンとは、ほぼ粉と水と塩と酵母だけを原材料として作られるシンプルなパンのこと。 別名リーンなパンとも呼ばれます。 そのリーンなパンの対極にあるのが、牛乳、バター、砂糖などを入れたふんわりとしたパン。こちらはリーンなパンに対してリッチなパンと呼ばれます。 ハードパンは、名前だけを聞くとクラッカーやお煎餅のように堅いパンなのかと思われがちですが、そうではありません。 しっかりと焼いたクラスト(表皮)ともっちりした口溶けの良いクラム(中身)の対比を楽しんでいただけるパンです。 良く焼けたクラストとクラム、噛めば噛むほど味わいの深さを楽しんでいただける、奥の深いパンなのです。
自家製酵母
自家製酵母=フランス語でルヴァン(Levin)とは、パンを膨らませる種の一種。 材料は粉と水のみ。 この粉と水、そして微生物の働きでガスを発生させパンを膨らませます。 ルヴァンの味は、作り手によって変わります。 まさに家庭の糠漬けのようなもの。各家庭によって味の違う糠漬けのように、作り手によって味の異なるルヴァン。 psipsinaでは、そんなルヴァンを使って、旨味たっぷりの、そしてどこか優しさのある味わいのハードパンを焼いています。
営業日時
土・日・月・火 11:00〜16:00(または売切次第終了)
問い合わせは下のフォームから。
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